活脳鍼とは?

活脳鍼とは

「活脳鍼」は、中国の伝統的な鍼治療である「眼鍼」に、唇への鍼治療「唇鍼」を組み合わせた新しい鍼の治療法です

脳卒中の後遺症や、手足の痛みやしびれ学習能力向上軽度認知症軽度うつ病などを対象にしています。活脳鍼は背外側前頭前野(DLPFC)に影響を与えるからです。

眼鍼は目じりからコメカミにかけてのツボに鍼を刺します。また、唇鍼は唇の周りの皮膚に鍼を刺します。極細の鍼を使用していますので、痛みを感じることは殆どありません。但し、障害が強い場合は、太目の鍼を使用することもあります。この際は、多少鈍痛を感じることがあります。それでも耐えられない程の痛みではありませんので、ご安心ください。

活脳鍼の刺激伝達経路

自分の意志で動作することを随意運動といいますが、この運動には前頭葉にある右背外側前頭前野を基点とし、運動前野→一次運動野→骨格筋の動き、といった一連の刺激の流れが必要です。

基本的には右背外側前頭前野は行動するという意志を発現させ、これを受けて運動前野は行動するためにはどのような運動をすればよいのかプログラミングします。それが一次運動野に伝わり、結果として骨格筋が意志通りに動くということになります。

「唇鍼」の刺激は、顎や唇付近に分布する三叉神経第2枝と第3枝を介し、
「眼鍼」の刺激は三叉神経第1枝を介して、視床に運ばれます。

活脳鍼の刺激伝達経路

更に視床からは別の神経に乗り換え、右背外側前頭前野を含む前頭葉に達します。また、視床から伸びている神経を通して頭頂葉にも伝わります。その他、臨床や実験で、側頭葉や後頭葉にも影響を及ぼすことが示唆されています。

活脳鍼の刺激伝達経路

「活脳鍼」の刺激が、これらの神経回路を経て、前頭葉や頭頂葉、側頭葉を活性化することで、随意運動に必要な脳のシステムを再構築するのではないかと、考えています。

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光トポグラフィーによる作用の検証

光トポグラフィーによる作用の検証

光トポグラフィーと呼ばれる脳血流測定器を使用した検査では、「唇鍼」により前頭葉の血流が徐々に低下し、鎮静化に向かわせているようでした。逆に「眼鍼」により脳の前頭葉の血流が顕著に増加し、活性化を示唆していました。
■光トポグラフィーによる検査結果はこちら>>

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脳波による作用の検証

脳波による作用の検証

活性化したときは脳の活動を示すβ波が、鎮静化したときは脳をリラックスさせるα波があらわれていると推測できます。このことは非常に重要で、脳は活性化と鎮静化が適度にあらわれていると正常な機能が営めます。

また、これは活脳鍼でも必要不可欠な現象と言えます。実際、活脳鍼では背外側前頭前野を含む大脳全体にα波があらわれ、かつ右前頭葉から右脳にかけてβ波の増加が認められます。特に側頭葉のβ波は顕著です。
■脳波計による検査結果はこちら>>

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筋電図による検証

活脳鍼を行う前の筋の放電量と、行ったあとのそれと比べると、明らかに行ったあとの方が強く、筋力がついたことを示唆していました。
■筋電図による検査結果はこちらをご参照下さい>>

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脳卒中後遺症について導かれた仮説

人間は脳卒中を起こすと、安静を保たせるために手足を動かせないようにするのではないかと考えられます。ただし、そのシステムは脳血管の詰まりなり出血なりが落ち着いたら出来るだけ早く解除されなければなりません。長引くと片麻痺や言語障害などの後遺症を残してしまうからです。

ところが、命の危険が去り意識が戻ってくると、自由に手足を動かすことができない自分を自覚するようになります。そうなると、「手足は動かないという悲観的な思い込み」をするようになります。これが、片麻痺の回復を長引かせている原因のひとつと考えているのです。更に頭頂葉に悲観的な思い込みが蓄積されると、動かそうとする気力も失われてしまいます。それどころか、前頭葉の運動野に働きかけて、過剰な筋の防衛反応を推し進めてしまいます。その結果、腱の異常反射が亢進し、やがて筋肉の痙縮や固縮に発展するのではないでしょうか。

 

活脳鍼は記憶をよみがえらせ、右脳を活性化させます

この悲観的な思い込みを引き起こしている場所が、脳の前頭葉の右側にある右背外側前頭前野で、それを解消させるのが、「活脳鍼」なのです。更に活脳鍼は右脳を活性化します。特に右側頭葉の活性化は活発に動き回っていた頃の記憶を甦らせ、忘れかけた手足の動かし方を思い出させるのではないかと、考えているのです。

つまり、「活脳鍼」の刺激が、右背外側前頭前野を含む大脳全体にα波を発生させ、リラックス状態にすることで、「手足は動かないという悲観的な思い込み」を忘れさせ、同時に右脳のβ波も増強させ、"動かすぞ!“という意思を発現させます。それが運動野に伝わり、実際の行動が始まるのです。

また、動作のヒントはβ波に満ちた側頭葉からもたらされます。側頭葉には自由に手足を動かしていた過去の記憶が蓄積されていますので、活性化することで、容易に情報の抽出ができるようになります。

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脳卒中後遺症について導かれた仮説

それだけではありません。"動かすぞ!“という意思は頭頂葉の同調も必要です。頭頂葉を含む右脳のβ波の増加は、積極的に手足を動かそうと努力する気持ちを高めます。

「活脳鍼」は潜在意識と顕在意識の架け橋!

見方を変えると、活脳鍼は潜在意識と顕在意識の橋渡しをする作用があるようにも思えます。

意識下で行った様々な動作は潜在意識としてプールされ、やがて意識しなくとも瞬時に潜在意識の中から目的に適う動作を抽出し、実行に移すことができるようになります。
これが、我々が何の疑問も持たず、日頃行っているしぐさなのです。

ところが、脳卒中により、脳神経が壊死してしまうと、この機序が寸断され、無意識状態での動作が出来なくなってしまうのではないでしょうか。その結果、後遺症として様々な運動障害が発生するのでしょう。

脳卒中になっても、全ての運動野が壊死を起こしてしまうことは極々稀です。もし、あるとすれば、それは死の兆候で、後遺症を論ずる余地は殆どありません。したがって、脳卒中の後遺症で悩む多くの方の運動野には、健全な組織も十分温存されています。それどころか、病巣の神経のネットワークも直ぐに再構築に向けて歩み出すはずです。

だとしたら、その運動野が運動神経を介して手足の筋肉を動かしても不思議ではありません。でも、現実は動かない、あるいはスムーズに動かせないという状態が続きます。これは、悲観的な予測が蓄積され、且つ行動の意思が薄れることにより、潜在意識にプールされている過去の記憶の抽出が困難になってしまった状態と考えられます。この状況から脱出するためには、右背外側前頭前野や頭頂葉、側頭葉、運動野の連係プレーを再構築する必要があります。

前述の通り、右背外側前頭前野は“どうせ動かせない”という悲観的な思い込み、つまり不快な予測をしてしまう場所です。その不快な予測は頭頂葉に伝わり、やがてこびり付いてしまいます。こうなると、潜在意識の中に仕舞い込まれている過去の記憶を自然に思い出せなくなってしまいます。潜在意識の多くは側頭葉にあり、それを表現させる機能は右背外側前頭前野や頭頂葉にあると考えられるからです。

活脳鍼は右背外側前頭前野や頭頂葉、側頭葉の活性化を呼び、潜在意識と顕在意識の橋渡しをし、無意識による動作を甦らすのではないでしょうか。

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五感を磨き「大脳新皮質」を解放!

活脳鍼の刺激は視床を介して大脳に影響を与えますので、視床の存在は注目に値します。また、視床は身体の恒常性を司る大切な器官ですし、喜怒哀楽などの情動もコントロールしています。したがって、現在視床の隠れた機能の追究も課題となっています。

リスのような生き物から霊長類に進化し、途中北京原人やネアンデルタール人が淘汰される中、飛躍的に進化した生物がホモサピエンス、即ち人間だと言われています。その過程で人間は大脳新皮質を極度に発達させました。特に現代人は、前頭葉の占める割合が大きくなっています。

爬虫類や両生類の脳は、生命や種族の維持に不可欠な脳幹や大脳基底核が殆どを占め、少し利口な鳥やネズミでさえも、様々な感情を生む大脳辺縁系を進化させたにすぎません。人間との違いは、大脳新皮質という思考を司る脳域を持っていない、あるいは未熟ということに集約されるでしょう。

そのため、人間はパスカルが「考える葦」と表現した通り、自然界では弱々しい存在ですが、豊かな思考力を持つことにより、生物の頂点に君臨できるまでになりました。

大脳新皮質は絶えず脳幹や大脳基底核、大脳辺縁系から本能や感覚的な情報を受けています。また、その情報を適当に処理し、生活に支障がないように努めています。

ところが、この機能が狂うと、外界からの刺激に対し、柔軟に対応できなくなってしまいます。精神神経系の不調どころか、自律神経系や内分泌系、免疫系にも悪影響を及ぼし、色々な病気に罹りやすくなってしまうかもしれません。

犬は脳卒中になっても後遺症が残ることは稀です。
直ぐに回復してしまうことが多いからです。
それどころか、自然界に生息する動物自体、病気に罹る率は極端に低いようです。
たとえ病気になったとしても、絶食したり、あるいは草や土を薬代わりに食べたり、太陽光線を浴びたりして、自然治癒力を増強することにより、早期の回復をみています。
恐らく、命を落とす原因としては、老衰かケガ、捕食者に襲われることが圧倒的でしょう。

このように、本来生物は病気に罹らないようにするシステムや、強い回復力を持っているはずです。優れた危機回避能力も持ち合わせていることでしょう。

ところが、人間はどうでしょう?
脳卒中は人間の専売特許のようですし、酷い後遺症を残すことが多々あります。
また、人によっては回復不能のこともあります。
大脳新皮質の進化に脳血管が追い付いていない、あるいは塩分や脂質を摂り過ぎ、更には大脳新皮質が最強の司令塔なので、他に代替的な機能を持つ脳域がないことなどが主たる理由に挙げられていますが、果たしてそれだけでしょうか。

人間は様々な病気にも罹患しやすく、難病と呼ばれる疾患にも脅かされています。
これらのことを考えると、人間は多くの病気と闘わなければならない宿命を持って、この世に生まれてきたのかもしれません。

そこで、その根源が、もし人間と動物との脳の違いにあるとすれば、大脳新皮質の凄まじい進化に他ならないでしょう。

特に現代人の大脳新皮質は概念や常識にとらわれすぎて、外界からの刺激に対して抑制的、または否定的に働く傾向にあるのではないでしょうか。
また、ストレスやオーバーワークで疲弊していれば、鈍感になっているかもしれません。

大脳新皮質が情報を的確に処理できなくなると、脳幹や大脳基底核、大脳辺縁系に正しい指令を送れなくなってしまいます。うつ病や不安神経症のみならず、身体の恒常性維持もおぼつかなくなってしまいます。それどころか、遺伝子レベルにまで影響を及ぼし、身体に不利なタンパク質を作り上げ、様々な難病を発生させてしまうでしょう。

それを解消するためには、理性だけではなく、五感を研ぎ澄ませ、得られる情報を味わい、堪能することが必要です。つまり、脳幹や大脳基底核、大脳辺縁系の原始的な機能を高めることです。
脳幹に含まれる間脳には視床があります。この視床は嗅覚を除き、体性感覚、視覚、聴覚などの感覚を感じ取り、大脳新皮質に運びます。嗅覚は大脳辺縁系からです。

活脳鍼による感覚刺激は視床を経由します。同時に聴覚や視覚の機能を高める治療も併用すれば、活脳鍼の効果が相乗的に高まるかもしれません。アロマを利用すれば、嗅覚も刺激できます。

前頭葉の右背外側前頭前野の悲観的な思い込みが更に解消されるかもしれません。

脳幹や大脳辺縁系からの心地よい五感による刺激が伝わることで、大脳新皮質が解放され、心身ともに健康な生き方ができるばかりか、様々な病気の早期改善にもつながるかもしれません。

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臨床結果

上記した作用機序により、麻痺した手足を積極的に動かす行動に移れると思われます。
事実、脳卒中後遺症に対する活脳鍼の効果は、きわめて高いものがあります。
まったく動かなかった手足が、わずか15分ほどの治療で動き出すことも稀ではありません。

また、いったん動くようになれば、あとはリハビリテーションを続けることで機能の回復・向上が見込めます。勿論、活脳鍼は手足の感覚異常や、言語障害、嚥下困難、動眼神経の麻痺にも効果的です。

■活脳鍼の臨床例はコチラ>>
■「最新トピックス」にも様々な臨床例を多数掲載していますので、参考にしてください>>

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展望

脳卒中のリハビリにも活脳鍼は力を発揮します!

欧米で脚光を浴びている脳卒中のリハビリにCI療法(Constraint induced movement therapy)があります。CI療法は脳卒中の発作後可能な限り数日以内に麻痺側のリハビリテーションを行い、元通りの運動機能を取り戻すように努めます。その際、多少でも手足が動けばCI療法の効果が飛躍的に高まります。
その手助けが出来るのが活脳鍼なのです。
つまり、脳卒中の発作後、出来るだけ早く活脳鍼を行うことで、多少なりとも手足に動きがみられれば、リハビリとご本人の努力で順調な回復が望めるのです。

また、将来再生医療が発展すれば、壊死を起こした脳組織の神経や血管を速やかに再生させることが可能になるでしょう。それでも、麻痺した手足を活発に動かすためにはリハビリなどによる学習が必要です。この場合も、活脳鍼が大きな手助けになるのは間違いありません。

但し、脳卒中の再発作の危険がある場合は、安静を要します。
そのため痙縮を発生させてしまうこともありますが、活脳鍼は徐々に筋の異常反射も取り除きますので、ご安心下さい。

とにかく、諦めず、リハビリに励んでください。
その努力が報われる可能性は限りなく大きいのです。

■活脳鍼の実際の治療についてはこちらを参考にして下さい>>
■関連サイト、「龍ちゃんの健康講座」もご覧ください>>

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活脳鍼は慢性的なしびれや痛みにも有効!

長引くしびれ・痛み 

手足の痛みやしびれの多くは頸椎や腰椎の神経根の圧迫から発生します。病名で言えば、手なら頚肩腕症候群や頸椎椎間板ヘルニア、変形性頸椎症などで、足なら腰椎椎間板ヘルニアやすべり症、分離症などです。なかには進行すると排尿障害などを併発する脊柱管狭窄症もあります。その他、糖尿病などの内科的疾患もあります。これらの疾患は鍼灸治療の最適応症です。鍼灸治療により神経根付近の血流が良くなり、神経の伝達機能も向上すれば、自ずと痛みやしびれが軽減します。

しびれの好発部位

但し、慢性的な痛みやしびれは、中枢性感作も考えられます。不快な痛みやしびれが脳に記憶されると、右背外側前頭前野(DLPFC)に不快予測が過激に発生し、辛い経験を思い出したり、その原因と思える動作をしたりするだけで、過去の不快な痛みしびれ体験が身体化現象として再現されてしまうのではないでしょうか。その一方、左の背外側前頭前野(DLPFC)の快予測の発生が低下します。その記憶が蓄積されると、痛みやしびれが脳裏から離れなくなり、慢性的に自覚するようになってしまうのではないかと考えています。

この軽症型は、我々の臨床において、多々見かけます。
普段鍼灸治療を気持ち良く受けている患者さんが、突如として痛がりや熱がりになってしまうことがあります。これは、心配事やイライラ、あるいはどこか痛みを感じるところがあり、刺激に対する閾値が低くなっているのです。つまり、脳の痛みの中枢が過敏になっているのです。 多くは一過性ですので、次の治療の際には解消しています。

ところが、前述したように、辛い痛みやしびれ感覚が慢性化して脳にこびり付いてしまうと、次第に中枢性感作と言われる状態になってしまいます。

活脳鍼は慢性的なしびれや痛みにも有効!

この対策として、欧米では薬剤に頼るだけではなく、ウォーキングやヨガ、体操なども併用しています。例えば、腰が痛んだりしびれたりしていても、景色の良い道を散歩しているうちに、全くその痛みやしびれを感じていない自分に気付きます。気がまぎれるということでしょうか。これを繰り返すことにより、脳に溜まった不快な痛みやしびれという記憶が消えてしまうのです。また、単に痛みやしびれは、自分が作り上げた妄想だと、暗示をかけるだけで中枢性感作が取れてしまうこともあるようです。これらは、行動療法と呼ばれています。日本と海外の痛みしびれ治療の歴然たる違いに驚かされます。

活脳鍼でも同じような効果が期待できます。前述の通り、活脳鍼の刺激は背外側前頭前野(DLPFC)に影響を及ぼすからです。この場合は、最初に左の三叉神経に刺激を与えたあと、右側に移ります。

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活脳鍼は学習能力向上や認知症にも有効!

思考力、発想力の向上!

脳波による作用の検証

現在、活脳鍼は学生や受験生、あるいは社会人の学習能力向上にも適応を広げています。実際の臨床でも、思考力や発想力の向上がみられています。
例えば、受験を控えた高校生からは、「思考力がついたせいか、苦手だった数学の授業についていけるようになった」とか、不動産販売の営業の方からは、「腰痛を治してもらったばかりか、考えがまとまり易くなり、営業会議でリード役になれた」など、多くの患者さんから喜びの声を聞いています。

そこで、その科学的な根拠を多少なりとも得るために、次のような調査を行いました。

まずは、正常人の活脳鍼を行う前と行った直後に、アやカなどではじまる言葉の全てを言ってもらい、その生成語数の変化を調べました。つまり、言語流暢性を調査したのです。更に同時に前頭葉の血流の増減も光トポグラフィーを用いて計測しました。

その結果ですが、活脳鍼施術後は生成語数の平均が約30パーセント増えていました。また、前頭葉の血流も明らかに増加していました。

前頭葉の血流が増加すると、思考力が向上すると言われています。軽度の認知障害においても前頭葉の血流改善の有無が、症状の緩和や予後に関与していると言われています。

脳卒中の後遺症患者さんを対象にして行った光トポグラフィーの調査から、活脳鍼による三叉神経の刺激だけでも前頭葉の血流が増加するということが判明していますので、これに、「考える」という血流増加要素が更に加わることで、思考力が向上し、記憶の想起が容易になったのではないかと考えています。

これは、最新の情報を覚えたり、創造力を高めたり、これまでにない困難を乗り越えたりする能力の維持や向上にも役立つ可能性が高いということです。一般的に「知的柔軟性」と呼ばれる柔軟な思考能力で、社会が最も求めている能力でもあります。

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軽度認知障害の改善!

軽度認知障害の改善!

脳卒中の後遺症は、手足のマヒに限ったことではありません。中には認知障害を併発する患者さんもいます。活脳鍼を施しているうちに、その症状も軽減していくことに気が付きました。

そこで、脳卒中の患者さんだけに限らず、認知症を主訴とする患者さんを対象に活脳鍼を行うと、次第に中核症状や周辺症状が緩和され、家族の方から感謝されるに至っています。

例えば、認知症の母親の介護をしている女性の方からは、「いつも家でボーっとしていたのに、正論を言ったり、計算ができるようになったり、自ら進んで外出するようになったりと、母親の急変ぶりには少なからず驚いている」とか、認知症のご主人を持つご婦人からは、「この数年、活字離れしていたのに、本や新聞を読むようになったばかりか、論評までするようになり、嬉しいやらうるさいやらの毎日です」などといった感謝の言葉を戴いております。

その裏付けを求め、脳血管性認知症やアルツハイマー性認知症患者さんを対象に言語流暢性調査をしたところ、前述した正常人の場合とほぼ同じ結果が得られました。

次に、アルツハイマー性認知症患者さんを対象に、長谷川式スケールをベースとし、短期記憶に関係する質問を増やした問診票を用意し、活脳鍼を行う前と、行った直後の正答率を調査しました。また、そのときの左前頭葉の脳波も調べました。

その結果、活脳鍼を行う前よりも、行った直後の方が、正答率が高く、活脳鍼による脳の活性化が示唆されました。特に計算能力や短期記憶力の向上がみられました。左前頭葉に発生した脳波は、明らかにα2波の占める割合が増えていました。α2波はリラックスしていながらも集中力が高く、最大限能力を発揮できる波形と言われています。

この結果から、活脳鍼により前頭葉の血流が増加し、思考力が向上することでα2波が顕著に増加し、記憶の想起が活発になったものと考えています。

このように、臨床における活脳鍼の学習能力の向上や認知障害の改善が、実験系からも示唆されました。

当院では認知症患者さんには、活脳鍼の他、手足の末端にあるツボにも治療しています。その際、いろいろな質問(その日の出来事や簡単な計算など)も行います。

活脳鍼による前頭葉の血流増加のもとに、手という末端の知覚神経を刺激することによる海馬のアセチルコリンやインシュリン様生長因子などの生理活性物質の増加や、それに伴う血流改善や神経細胞の修復、更に尋ねられたことに熟慮して答えるという行為による海馬や側頭葉、前頭葉の活性化等々が期待できるからです。つまり二重三重に脳機能を高めるのが目的なのです。

受験を控えている学生さんや、知的柔軟性の向上を求めている社会人の皆さん、認知症でお困りの方、是非一度、活脳鍼の効果を確かめてください。

次第に活性化していく脳に気づかれることでしょう。

■ぜひ、関連サイト「龍ちゃんの健康講座」もご覧ください>>

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軽度うつ病にも効果的!

軽度うつ病にも効果的!

最近、医師の紹介で来院するうつ病の患者さんが増えています。

軽症のうちに回復させたい、投薬量を減らしたい、早期に職場に復帰させたいという意向があってのことでしょう。

その他にも、患者さんからの紹介や、ネットで活脳鍼のことを知り、来院するケースも急増しています。

うつ病は、はっきり意欲の低下が認められるケースもあれば、肩こりや腰痛、睡眠障害、食欲不振、動悸、熱感などの身体化反応が強くあらわれている患者さんもいます。

いずれにしろ、辛い症状です。したがって、治療は多枝に渡ります。気持ちを穏やかにさせたり、晴れ晴れとさせたりするツボへの刺激も必要ですし、首や肩の筋肉のコリや痛みを楽にしたり、自律神経系やホルモン系を調整したりすることも不可欠です。

特に活脳鍼は、最初に左三叉神経に刺激を与えることにより、優位的に左脳の血流を増加させることが可能ですので、うつ病に効果的です。

うつ病患者さんの多くは、左外側前頭前野の血流が低下しているからです。また、血流の改善に伴い、症状の回復がみられます。


但し、早期覚醒などの睡眠障害も併発していることが多いので、過剰な興奮を抑えることも必要です。唇付近の三叉神経第2枝、第3枝にも刺激を与えなければなりません。

軽度うつ病にも効果的!

脳を休ませることで、自己の精神状態を正確に把握する余裕が生まれれば、回復への糸口も発見できるでしょう。

■抗うつ症、自律神経失調症などの治療は「健やか鍼」も参考にして下さい>>
■ぜひ、関連サイト「龍ちゃんの健康講座」もご覧ください>>

光トポグラフィーによる検査結果

  青色が血流が低下し、鎮静化していると推測できる領域
  赤色が血流が増加し、活性化していると推測できる領域
  右側が右前頭葉、左側が左前頭葉

唇鍼を行う場合

 唇鍼を行う場合

眼鍼を行う場合

眼鍼を行う場合
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脳波計による検査結果

  α波もβ波も波形は、赤>黄>緑>白>青の順で増強している  

脳波計による検査結果

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筋電図による検査結果

筋電図による検査結果

筋放電量のグラフ

筋放電量のグラフ
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