なかよし漢方堂

晴明鍼

鍼灸や漢方の古い教本である素問霊枢に、「肝気は目に通ず、肝和すれば、目よく五色を弁ず」とあります。つまり、目は肝と深く関係し、肝が健康ならば、物が良く見えるという意味です。また、「肝」は血を蓄えたり、血流を調整したりして、全身に栄養を供給する役割をもつものと考えられています。更に「肝」のオーバーワークは熱を発生し、その熱が目に影響を及ぼすと、緑内障や眼底出血を起こさせるばかりか、自律神経や精神にも悪影響を与えます。

その他、目の症状は、「肝」との関係が深い「腎」が弱ることで生じることもあります。加齢による老眼や白内障の発症、目の使い過ぎによる疲れ目やかすみ目などがあげられます。「腎」は生命力の源を貯蔵しているところで、老化や疲労によって衰えます。
「腎」に貯蔵されている生命力の源を精と言います。この精が血を作るための材料となります。腎が消耗すると血の材料である精が足りなくなるため目の症状が生じるのです。「腎」の衰えからくるが目の疾患の場合、「腎」の症状も同時にあらわれます。白内障、老眼、疲れ目などと併せて、耳鳴りやめまい、足腰のだるさ、手足の冷え、のぼせ、手足のほてり、精力減退といった症状も併発します。

但し、この場合の「肝」や「腎」は、現代医学の肝臓や腎臓とは異なります。東洋医学では陰陽五行説という東洋思想に基づいて臓器の機能や役割を創造しましたので、現代の解剖学や生理学で考えてしまうと矛盾が生じてしまいます。
でも、東洋医学は1000年以上も前に確立した医学なので、その教えに則って治療をするしかありません。それに、臨床に重きをおいていますので、結果オーライということで、非科学的な面は目をつむることにしています。 事実、東洋医学で言うところの「肝」や「腎」を調整することで、眼科疾患をはじめ様々なる老化現象が快癒してゆきます。

このように東洋医学でも古くから緑内障や白内障、網膜疾患、眼精疲労、角膜炎、結膜炎などに関する記述がありますが、現代でも緑内障や黄斑変性、眼底出血などの眼疾患は難病です。これらの眼病は失明に至ることもありますので、しっかりした治療が必要です。

緑内障は、視神経が萎縮したり、変性したりして視野狭窄を起こし、進行すると失明してしまうという恐ろしい眼疾患です。東洋医学では「青そこひ」と呼び、古くから知られていました。発症原因の多くは高眼圧症ですが、日本人の場合、低眼圧でも頻発しています。それを正常眼圧緑内障あるいは低眼圧緑内障と言います。不安やイライラなどの精神的な因子も発症の引き金になるとされていますので、ストレス社会が影響しているようにも思われます。

白内障は昔、「白そこひ」と言われていました。瞳に白い輪ができ、進行すると、全体が白く濁って見えるようになるからです。白内障は目のレンズの役目をする水晶体のタンパク質が変性して、光を通さなくなる病気です。現在は手術により人工レンズに置き換えることで、症状の軽快をみます。ただし、眩しかったり、遠近感が感じられなかったり、続発性の乱視や緑内障に悩むこともあります。また、糖尿病が原因となっていることも多いので、網膜症の治療も同時に行うことがあります。この場合、手術ができないケースがでてきます。

網膜疾患は、眼底出血、網膜剥離、糖尿病性網膜症、老人性黄斑変性症、網膜静脈閉塞症などがあります。ことに最近、社会問題になっているのが糖尿病性網膜症です。原因は絶えず血液が高血糖状態になっているため、網膜の血管が動脈硬化を起こすことです。進行すると眼底出血や硝子体出血、網膜剥離などが発生します。緑内障と同様に途中失明の大きな要因になっています。東洋医学では「消渇=しょうかつ」の末期と言われ、昔から恐れられていました。また、「消渇」は武家や豪商などの富裕層に多発しましたので、贅沢病の一種と思われていました。

眼精疲労は、目に重みや痛み、あるいは目が乾いてショボショボするなどの症状をあらわします。近年家庭や職場、学校でもコンピューターを使う頻度が増しています。その結果、目を酷使することが多くなったことが発症原因のトップに挙げられます。生活習慣が変えられないので、慢性化傾向にあります。頭痛や肩こり、めまいや吐き気などの症状を伴うこともあります。画面を凝視し過ぎて、まばたきの回数が減ったために発生するケースと、近視や乱視などの目の屈折異常が原因になっていることがあります。

そこで、眼科の治療とともにご利用頂きたいのが、当院独自の「晴明鍼」という鍼灸治療です。
まずは首や肩のコリを軽減させる手技を行います。目の組織に至る血流を良くしなければならないからです。また、人体には目の機能を高めるツボが多数存在します。特に指先のツボは古くから定評があります。東洋医学では目は肝の枝とし、指の末端のツボに連絡していると言っています。これらのツボを個々の症状に合わせ、使い分けて治療するのが、「晴明鍼」です。また、当院での治療に加え、手首や二の腕にあるツボに自宅で温灸をしてもらう場合もあります。いずれにしろ根気強く治療を行う必要がありますが、白内障の進行を穏やかにさせたり、眼圧を低下させ、視野狭窄の悪化を食い止めたり、角膜や結膜の炎症を緩和させたりと、臨床において良好な結果が得られています。

なお、欧米では目の疲労は脳の疲労でもあるという学説があります。目に入った画像は視床を介して後頭葉に運ばれ、それを前頭葉が認識しています。したがって、脳は画像を注視している間、目と同様に活発に活動しているのです。つまり、目の疲れは脳の疲れであり、脳の疲れを回復させれば、眼精疲労も改善すると言えます。

当院では、眼疾患にも「活脳鍼」を併用しています。「活脳鍼」による刺激は三叉神経を介して前頭葉に伝達されます。「活脳鍼」のうち、唇鍼は前頭葉の興奮を抑制し、眼鍼は活性化します。
鎮静化により脳の疲労を取り除き、活性化により機能をフル回転させます。この脳における視力の回復と向上が、視力改善に一役かっています。

晴明鍼の臨床例をご紹介します

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