りゅうえい治療院 スタッフブログ

りゅうえい治療院のスタッフブログです。当院は、脳梗塞や脳出血などの脳卒中後遺症の治療として、雑誌や本・メディアでも取り上げられている「活脳鍼」を行っています。その他、様々な症状で苦しむ患者様が、海外や全国から数多くいらっしゃっています。日々の臨床で感じたこと、臨床報告などを紹介しています。

Month: 8月 2016

脳出血後遺症による睡眠障害と動きの改善

こんにちは。鍼灸師の加藤です。

まだまだ、暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は、先月の夏休みを利用して九州へ旅行しました。観光名所をめぐり、食べ物やお酒、温泉などを楽しみ、有意義に時間を過ごさせて頂きました。皆様にはご迷惑をおかけしたと思いますが、この場を借りてお礼致します。私が、一番恵まれていると思うことは、人との出会いだと思います。旅先で知り合った方々は、みなさん親切に接してくれます。そのような出会いがあって無事に旅行が終えられるのかもしれません。とても有難いです。

 

さて、今回の臨床報告は脳出血後遺症で左半身の麻痺を患いましたAさんのお話です。左側の腕や背中などの上半身の痛みと、左足裏のしびれが気になっていました。特に睡眠がひどく悩んでいる様子でした。運動機能は、大きな支障はないようですが、強い痛みとしびれを感じて細かい動きを阻害しているようです。

治療を重ねていくと、睡眠の改善を実感してくれました。今までは、夜中に5回以上起きてしまい、気づけば朝方になり、ほとんど眠れない日々を送っていたそうです。また、次第にうつになるのではと不安な気持ちもあったようです。現在は、夜中に目が覚める回数が2回ほどになり、眠れている実感があるそうです。しっかり眠れているので日頃のストレスも軽減し、以前よりも快適に過ごすことができるようになってきているとのことです。また、他で受けているリハビリの先生からは、「動きがよくなっていますね」と褒められたそうです。動きの改善もみられていますので、引き続き治療を続けていきたいです。

 

脳卒中後になりやすい症状の一つに、うつがあります。今まで当たり前のようにできていたことが、目を覚ました瞬間からできなくなってしまうのですから、ショックは大きいでしょう。何事にも意欲がなくなり運動マヒや感覚障害などの症状も悪化します。なぜなら、重要なリハビリ運動に消極的になれば、脳から体への運動神経回路は構築しないままになります。さらに、慢性的なしびれや痛みを伴えば、中枢性感作という状態も考えられるからです。Aさんは、発症後、不眠が続いて気力の低下が著しかったので、我々の治療が遅かったら、うつ状態から負の連鎖をおこし、症状はもっと悪くなっていたかもしれません。うつ状態は脳の血流が低下しています。活脳鍼は、脳内の血流を促し、また神経機能を高めるような目的で行っています。実際に多くの方が、今まで動かないと諦めていた手足が動くようになったり、痛みやしびれが軽減されたりします。もちろん、上記の様な睡眠障害の改善例もあります。

脳卒中の後遺症でお悩みの方は、多くいらっしゃいます。活脳鍼は、そのようなお困りの方たちの救いとなる鍼灸治療だと思います。

りゅうえい健康通信―食養生 夏バテや自律神経調作用・利尿作用の改善に効果的!

「セロリ」
夏バテ、睡眠不足、自律神経調節作用・利尿作用に改善に効果的!

 

今年も暑い日が続いており、夜中も気温が下がらず、寝苦しくて毎日睡眠不足という方はいませんか。夏バテの原因の多くは水分の取り過ぎによる下痢等の消化器障害ですが、その上睡眠不足が加われば症状の悪化は必至です。そこで、夏バテ解消に役立つ健康食品を紹介します。それは速効性睡眠導入作用のあるセロリ種オイル粒です。セロリ種オイル粒は心地良い眠気を誘うとともに大腸内の過剰な水分を吸収させ、小便に変えてくれるので、下痢も改善させます。つまり、利尿作用があるということです。私達はサラダや炒めものの材料としてよくセロリを利用します。スパイシーな香りとサクサクした歯ざわり、食卓をにぎわすには、必要不可欠な野菜となっています。ところが、古くは薬草として繁用されていたという事実があります。古代エジプトでは、セロリの殺菌作用、利尿作用を活用して、葬式の間死体がくさるのを防止したり、手足のむくみを治したりしていました。但し、野性種でしたので、アクや胃に対する刺激性も強く、とても口にできる代物ではありませんでした。もっぱら外用に用いられていたようです。その後17世紀に入ると、イタリア人の手によりさかんに品種改良が行われ、食べやすい現在のセロリに近い品種が生み出されました。それでも食べにくかったせいか、食用よりも、俄然、家畜の餌や薬用に供されることが多かったようです。家畜の飼料に配合して、ストレスを軽減させたり、伝染病を予防したり、丈夫な体に育てあげたりしたのです。今でも小鳥の餌にセロリ種を混ぜることがありますが、これは狭いカゴの中で飼育されることが多い為、ストレス過多、細菌感染、運動不足による虚弱におちいりやすく、それを未然に回避するのが目的になっています。薬用には主に更年期障害の改善に用いられました。更年期障害はのぼせ、微熱、発汗、動悸、むくみ、不眠、興奮、うつ、血圧上昇等の不快な症状をあらわします。セロリの精神安定作用や自律神経調節作用、あるいは利尿作用や強壮作用を熟知していたからこそ、更年期障害の薬に活用したのでしょう。特にセロリ種の精神安定作用は強く、入眠導入剤としても十分代用できるのです。更年期障害の症状の中でも、不眠や不安、興奮はたえがたいものです。これが改善できれば、とりあえず更年期をのりこえることができるのではないでしょうか。さて、セロリの有効成分ですが、ピネン、リモネン等の精油成分といわれています。ですから、生で食べるか、特別に蒸溜した精油成分を効率的に取り出したものを利用するかに限られてきます。茎葉の場合でしたら、1回約200g必要といわれています。種でしたら10g程度ですが、それを蒸溜したオイルでしたら、700~800㎎で十分ですので、お手軽です。

セロリ 健康通信用 pixabay画像

 

りゅうえい健康通信 ツボ療法―逆子、難産、月経痛、尿閉、頭痛、のぼせ、坐骨神経痛、卒倒などに有効なツボ

「至陰」
逆子、難産、月経痛、尿閉、頭痛、のぼせ、坐骨神経痛、卒倒などに効くツボ

経絡治療とは先人の教えの通り、主に脈を診て、どこが病んでいるかを判断し、手足の重要なツボに針灸治療を施す術式をいいます。この経絡治療はほとんどの病気に対応でき、かつ、効果が高いのが特徴です。

専門学校在学中、講師の中に石野信安先生がいました。先生は産婦人科医でありながら、漢方や針灸に精通し、私達学生に東洋医学の優秀性を説いていました。又、先生の講義の中でよく耳にしたツボがあります。そのツボが今回紹介する至陰なのです。

至陰は足の小指の爪の付近にあります。至陰の効能は逆子、難産、月経痛、尿閉、頭痛、のぼせ、坐骨神経痛、卒倒等の改善です。特に逆子や難産には効果的です。石野先生は、自身の診療所に通う妊婦の中で、逆子に悩む者がいれば、必ず至陰に灸をしたそうです。そうすると1~3回の治療で、その約8割が正常位置に戻っていました。

足の小指への刺激が子宮に届くなんて信じられないという方が多いと思いますが、事実です。経絡というツボの流れが子宮付近につながっているからです。この経絡の存在は西洋医学的には解明されていませんが、現象面から追求すると間違いなくあるのです。ですから先生は手足のツボを使う経絡治療を駆使したのでしょう。

 

●効能

逆子、難産、月経痛などの婦人科疾患

尿閉、頭痛、のぼせ、坐骨神経痛、卒倒など

●ツボの位置

足の小指の生え際で、爪から2~3ミリ程度下。外側に取ります。(イラスト参考)

●やり方

指で押し、少し痛いくらいの刺激にしましょう。

 

至陰2

治療直後に手足の動きが大きく改善 活脳鍼の力をご覧下さい。

こんにちは。鍼灸師の加藤です。

 

私は、電車通勤で、自宅から駅まで歩くのですが、この蒸し暑さでわずか10分程度の道のりなのに汗をいっぱいかいてしまいます。私は熱中症予防のためにこまめな水分補給をしたり昼食に梅干を食べて塩分を取ったりしています。よろしければ、一日一個梅干を食べてみてはいかがでしょうか。院長推薦です。毎年この時期は、熱中症のニュースが取り上げられますから、皆さんもいつもながら体調管理にお気をつけください。

 

さて、今回の臨床報告は、脳出血後遺症による運動障害を患ったYさんのお話です。

腕を動かすと左右に小刻みに揺れて滑らかに動かせません。また、鉛筆を持って字を書くと親指の力が抜けて安定性がなくなり、しっかり握れないため上手に字を書くことができません。足上げの運動も力が入らず、可動域が狭い状況でした。

 

活脳鍼を行うと、腕を動かしている時の揺れがパッとなくなり、滑らかに動かせるようになりました。親指の力も入るようになり、鉛筆を握って字を書く動作がしっかりできるようにもなりました。足も治療前より高くあげられるようになり、可動域が広がりました。

活脳鍼直後から明らかな回復を実感され、とても驚かれていました。その改善を確かめるように何度も腕や手足を動かしているのが印象的でした。

 

腕や手指の後遺症は軽度なものなので、活脳鍼とリハビリを続けていけば、しっかりと字を書いたり箸を持って食事をしたりすることができるようになるでしょう。

活脳鍼は、強い痙縮や硬縮がなければ、十分改善が期待できます。これまで多くの方に動く喜びを実感して頂いています。Yさんも日常生活で支障のない程度まで改善されることを期待し治療を続けていきます。