りゅうえい治療院 スタッフブログ

りゅうえい治療院のスタッフブログです。当院は、脳梗塞や脳出血などの脳卒中後遺症の治療として、雑誌や本・メディアでも取り上げられている「活脳鍼」を行っています。その他、様々な症状で苦しむ患者様が、海外や全国から数多くいらっしゃっています。日々の臨床で感じたこと、臨床報告などを紹介しています。

Month: 5月 2017

りゅうえい健康通信―食養生 風邪などで発生した高熱に効果的!

『緑豆茶』

 

緑豆はマメ科のブンドウの実です。熟すと緑色になるので、緑豆と呼ばれるようになりました。中国では3000年以上も前から食品や薬として用いられてきました。日本では春雨やもやしの原料として有名です。緑豆には豊富なタンパク質の他、薬用成分としてサポニンが含まれています。サポニンは解毒、血流改善、抗菌、強壮、消炎、抗アレルギー作用など様々な薬理作用を持っています。そのため、中国で砒素や農薬の解毒に使われました。また、身体の余分な熱を取るということで、日射病の予防や治療にも利用さてれました。北京科学技術出版社が1993年に出版した「健身茶340」には、毎日緑豆50gを500mlの水で30分ほど煎じ、その汁をお茶代わりに飲むと、熱射病や風邪などで発生した高熱を治すと記されています。緑豆は身体を丈夫にしながら余分な熱を清めるので、冷え性の方が飲んでも身体を問題ありません。また、煎じるとき、食塩を5gほど加えると更に熱射病には効果的です。なお、緑豆を酢で煎じると花粉症やアトピーにも効果があります。

緑豆(イメージ)1 ライセンス確認済

りゅうえい健康通信 ツボ療法―腰痛・背中の痛みに有効なツボ

「委中」

腰痛・背中の痛みに有効なツボ

 

膝の関節の裏にできる横シワの中央に、委中という名のツボがあります。古くから〝腰背、委中に求む〝と言われているくらい腰痛にはよく効きます。

中国ではこのツボ付近の血管に鍼を刺し、少量の血をとる治療を行っていますが、鍼や指圧でも十分に効果があらわれます。ただし、少しコツがいります。つまり膝を曲げた状態で鍼するなり指圧するなりします。

腰が痛む時は、委中を指で押さえるととても痛く感じます。鍼や指圧をして、この圧痛がやわらぐと腰の痛みが軽くなるのを実感できます。その他、委中の効能としては、痔や高血圧、脳出血があります。

 

●効能

腰痛、痔や高血圧、脳出血

●ツボの場所

膝の関節の裏にできる横シワの中央

●やり方

膝を曲げた状態で親指で指圧します。

委中

りゅうえい健康通信―食養生 気管支喘息、胃腸虚弱、肝機能障害、関節痛等に効果的!

『ビワの葉』

“目には青葉 山ホトトギス 初ガツオ”という有名な俳句がありますが、私にとっては黄色く色づきだしたビワの実ほど初夏の訪れを実感させるものはありません。春から初夏にかけてビワの葉は実を大きく成長させる為、さかんに光合成を繰り返します。その結果、葉の中には色々な有効成分で一杯になってゆきます。そこで、一年を通して一番薬効の高いこの時期のビワの葉を採取してお灸や漢方薬に利用しています。ですから、初夏は風情にひたってばかりではいられません。アリとキリギリスの話ではありませんが、汗だくで一年分のビワの葉を確保しなければならない季節でもあるのです。

(1)ビワの葉の活用法

まずは、お灸です。水でぬらしたビワの葉をツボや患部に置きます。その上に順にタオル、新聞紙をのせます。そこで、棒灸と呼ばれる筒状に固めたもぐさに火をつけて、その新聞紙の上から押すように当てます。つまり、ビワの葉の有効成分をツボや患部に浸透させるのです。このビワの葉灸は全身ポカポカしてとても気持ちの良いものです。しかも、治療効果バツグンで、気管支喘息、胃腸虚弱、肝機能障害、ネフローゼ、小児の夜間尿やかんの虫、神経痛、関節痛等の病気に対応できます。次に内服ですが、ビワの葉の裏についている毛を取り除き、十分に乾燥させます。そして、必要な時、適当な大きさに切って、単品で健康茶のように用いたり、陳皮、甘草、生姜等の生薬を加え、“ビワ薬湯”という漢方薬として治療に使ったりしています。ビワ薬湯は室町時代あたりから庶民に親しまれ、明治の後期まで大阪の天神橋や難波橋などの橋のたもとでそのエキス液が立ち売りされていました。特に夏は飛ぶように売れたそうです。ビワ薬湯の効能は、ほぼビワの葉灸のそれと同じですが、より胃腸や肝臓には良い影響を与えるので、吐き気や下痢、だるいといった夏バテや夏の水あたり、食あたりの症状改善に最適だったからでしょう。

(2)ビワの葉の成分

ビワの葉の成分はブドウ糖、ショ糖、果糖、マルトース、デンプン、デキストリン、フラボノイド、タンニン、アミグダリン等です。これらの成分のうち特筆すべきものはアミグダリンです。別名ビタミンB17とも呼ばれています。アミグダリンは体内に入るとベータグルコシダーゼという特殊な酵素により分解され、ごく微量のシアン化合物になります。そして、すぐにローダーネーゼという細胞を保護する酵素により、そのシアン化合物は無害化されます。この生体内における化学変化を通して、血液を正常なアルカリ性に変え、炎症を鎮めたり、痛みを抑えたり、免疫力を増強したりして自然治癒力を高めているのです。

いかがでしたか。ビワの葉。風邪のような軽い病気からガンのように放っておけば必ず死に至る重篤な病気にまで応用できる優れた生薬です。是非、試してみてください。

但し、注意しておきたいことは、ビワの葉でガンが絶対治ると思ってはいけません。時期を逸しなければガンは西洋医学的治療で完治する可能性が高いのです。まずは病院で適切な治療を受け、その上で補助的にビワの葉灸をするなり、煎じて飲むなりすることが賢い人間のすることです。

ビワ葉(イメージ)ライセンス確認済