りゅうえい治療院 スタッフブログ

りゅうえい治療院のスタッフブログです。当院は、脳梗塞や脳出血などの脳卒中後遺症の治療として、雑誌や本・メディアでも取り上げられている「活脳鍼」を行っています。その他、様々な症状で苦しむ患者様が、海外や全国から数多くいらっしゃっています。日々の臨床で感じたこと、臨床報告などを紹介しています。

Month: 2月 2018

りゅうえい健康通信 ツボ療法―耳鳴り・中耳炎や歯痛に有効なツボ

「翳風(えいふう)」

このところ、耳鳴りを訴える患者さんの来院が多くなっています。

季節の変わり目は、自律神経系のバランスがくずれやすいので、耳鳴りもそのあらわれと思います。そこで、ご紹介したいのが、翳風というツボです。

翳風は、耳たぶの裏の凹んだところにあります。押さえると、耳の奥の方に痛みが響くので、簡単に判ります。このツボは、耳鳴りの他にも中耳炎や歯痛、顔面神経痛などにも効果があります。楊枝で軽い痛みを感じる程度圧迫すると良いでしょう。

ただし、中耳炎の場合、痛みが激しい時は遠慮してください。慢性化した時がチャンスです。また、翳風はしゃっくり止めの名ツボでもあります。人指し指で強めに押さえていると、自然に止まります。

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。

Mimi

 

りゅうえい健康通信 ツボ療法―眼科疾患、耳鼻咽喉科疾患に有効なツボ

「臂臑」

私たちが日々の臨床において、重宝に使うツボが臂臑(ヒジュ)です。このツボは、二の腕にあって、触ると、腕の骨が感じられるところにあります。なぜ、臂臑が重要かと言いますと、首から上の病にとても効くからです。つまり、眼科疾患、耳鼻咽喉科疾患、脳神経科疾患に奏功するからです。具体的に言えば、結膜炎、視神経萎縮、網膜はく離など、あるいは、声帯ポリープ、扁桃腺炎、咽頭炎など、また、頭痛、首肩の凝り、顔面麻痺、顔面神経痛の他、高血圧、五十肩、半身不随にも効果的です。

このツボの臨床研究は、中国より日本の方が盛んです。お灸の大家である深谷伊三郎先生は、学会誌に灸法による視力回復という論文を発表しました。緑内障5名、白内障7名、中心性網膜炎3名の患者に約1ヶ月間続けて灸治療したところ、緑内障3名、白内障3名、中心性網膜炎2名の視力が回復したという内容です。

 

緑内障の主婦(56歳)は、眼圧が高く、眼科医から房水を抜く手術を薦められるほどでしたが、灸治療を施したところ、約1ヶ月で眼圧が正常化して視野が広がり視力が回復したと報告しています。深谷先生は、このツボに灸をすると、眼底血管の血流を良くすると結論しています。これは、有力な抗緑内障点眼薬がない1970年代の話ですから、どれほど眼科疾患患者の福音になった事でしょうか。事実、私たちの臨床でも、眼圧低下どころか、乳頭のカップリングが改善し視野が広がるケースを多々みます。

 

更に、深谷先生の高弟である入江靖二先生は、眼科疾患の他、声帯ポリープ、咽頭炎、扁桃腺炎、高血圧症、半身不随などにも効果があると力説しています。

 

私事で恐縮ですが、この春、声がしゃがれてきたので、耳鼻咽喉科を受診すると、声帯ポリープと診断されました。おしゃべりだから罰があたったのかもしれません。ただ、手術をすると1ヶ月間はまともに声が出せません。そこで、毎日臂臑に灸をすることにしました。すると半月ぐらいで元の声に戻ってきました。身をもって臂臑の効能を感じた次第です。もう少し経過したら、また喉頭ファイバーで声帯を診てもらおうと思っています。たぶん、小さくなっていると思います。

 

ご自分で治療する場合は、マッサージでも結構です。押して痛むところを軽く揉んでください。あまり強く揉むと、神経を痛めてしまうことがあるからです。

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。

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りゅうえい健康通信―ツボ療法 円形脱毛症に有効なツボ

「心兪と厥陰兪」

 

この病気の直接的な原因はストレスと言われていますが、患者さんの多くは元来神経質な人が多いようです。病態としては、毛根の血流不全が第一に挙げられますが、一種のアレルギー状態のようにも思われます。ストレスが続くことにより副腎皮質ホルモンの分泌が段々減ってきて、アレルギー反応を起こしてしまうのかもしれません。

 

確かに針治療は円形脱毛症に効果があります。Aさんは去年の10月から円形脱毛症の治療を開始しました。1年ほど皮膚科の治療を受けても改善しなかったので、針治療に最後ののぞみをかけたそうです。

 

ルーペで患部の毛根を観察すると、まだ発毛する可能性があります。そこで、脱毛部分を囲むように針を刺し、しばらくそのまま放置しておきました。すると、その脱毛部分が薄っすらとピンク色に変わってきました。明らかに血流が良くなってきたのです。その後、肩や背中の凝りをほぐすような治療を行い、終わりにしました。その初診時に撮ったのが左の写真です。

 

そして、この様な治療を4ヶ月ほど施したとき、脱毛部にうぶ毛や1cmぐらい伸びた毛が見られます。ここまでくればもう大丈夫と告げ、全ての治療を止めました。そこで、もし、読者の中に円形脱毛症に悩む方がいれば、為になるアドバイスをします。

 

円形脱毛症は患部だけの治療では改善する可能性が低くなります。これは、育毛剤を使用する場合でも同じです。肩や首、背中の凝りをほぐすことも重要です。背中に指で押すと、痛むところがあります。恐らく、心兪(しんゆ)や厥陰兪(けついんゆ)と呼ばれるツボに痛みがあらわれるはずです。ここの痛みを取るように指圧をしてください。驚くほどの効果がみられるはずです。

 

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。

 

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りゅうえい健康通信―ツボ療法 水虫や更年期障害の多汗症の改善に有効なツボ

「間使(かんし)」

 

一見健康そうな人でも悩んでいる病気に水虫があります。水虫は白癬菌というカビによる感染症ですが、軟膏を塗ってもなかなか完治しません。これは水虫が厚い膜を作り薬の浸透を抑えているからです。そのため、内服の水虫薬が出回るようになりました。内から水虫を攻めようという訳です。

 

しかし、内服の水虫薬は肝臓の機能を犯しやすく、長期に使うことはできません。特に服用中はお酒が飲めないので、がっかりする人も少なくありません。アルコールで更に肝臓を傷めてしまうからです。やはり、一番の治療法は患部を乾燥させることです。水虫は高温多湿を好むからです。そこで、ご紹介するのが、間使(かんし)という名前のツボです。

 

このツボは心包経という経絡上にあります。東洋医学では心包経は汗を司るといわれています。したがって、全身の汗を抑える効果がこのツボにあるのです。恐らく、自律神経系に働きかけ、汗の出を活発にする交感神経の緊張を改善するのでしょう。足の指の汗の分泌が減れば、水虫が好む条件が失われていきます。また、間使は更年期障害の多汗症の改善にも効果的です。ワキガの改善にも好影響を与えるでしょう。このように汗に関係する症状を取り除くのが間使なのです。指圧でも構いませんが、出来れば爪楊枝で1日3~4回痛みの刺激を与えるとよいでしょう。

 

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。