『田七人参』」

 

漢方の本場中国から今までに様々な生薬が日本に上陸してきました。今回紹介する田七人参は数少ない確かな効果のある生薬と言えるでしょう。田七人参の故郷、中国雲南省では“金不換”(金に換えられない)と呼ばれています。その他にも田七人参は薬として利用できるまで3~7年かかるということで三七人参などの別名もあります。いずれにしろ貴重な生薬であることを意味しています。中国の古典医薬書「本草綱目」には田七人参について“血を止め、血を散らし、痛みを止める云々”と、また「本草備要」では“瘀を散らし止痛する”記述されています。つまり、田七人参には、止血、鎮痛作用の他瘀血を取り去る作用があると古くから知られていたのです。瘀血とは、血液が流れにくくなって停滞した状態をさし、この場合しばしば狭心症、肝硬変、子宮筋腫、脳梗塞などの重篤な病気が発生します。血流状態の悪化により、組織に十分な酸素や栄養を送ることができない、或いは、組織の老廃物を適宜移動できないなどの不都合が生じると、必然的に内臓諸器官が弱り、他の病因も加われば、疾病化するのは当然のことでしょう。田七人参は、この血流状態の悪化を改善し、様々な疾病の予防、治療に役立つと言うわけなのです。事実、中国ではこうした薬効を認め、田七人参を医薬品に指定し、B型、C型肝炎、肝硬変等の肝臓病、子宮筋腫、生理痛、不正出血等の婦人科疾患、不整脈、狭心症等の心臓病、食欲不振、胃炎等の消化器疾患、その他高血圧症、高脂血症、疲労回復等の治療に大きな成果を挙げています。日本では残念ながら医薬品としては認められていません。

いかがでしたか、田七人参、試してみたいと言う方も多いことでしょう。それでは購入にあたり、どういう点に注意する必要があるかというと中国ではその質によりいくつかの等級にわけています。金不換といえるのは7年ものを言いますが、100gで数万円という相場ですので一般の人は手が届きません。そこで経済と効果の両面から考えると4~5年ものがお勧めできます。但し、4~5年ものといいながら、1~2年ものを使用したり、またはまぜたりしている不届きな業者もいますので、信頼のおける製品を買い求めてください。そして、できるだけ食後に飲まれるとよいでしょう。食物中の過剰なコレステロールをブロックしてくれる働きがあるからです。