「百会」

百会(ひゃくえ)は頭の天辺にあるツボです。何となく凹みを感じるところですので、指でさぐるように調べると正確なツボが見つかります。詳しくはツボ辞典をごらん下さい。
この百会は色々な臓器の気(生体エネルギー)が集まるツボとされ、その為、「百会」という名がついたと言われています。したがって、このツボに針や灸あるいは指圧をすると多くの病気に効果があります。
例えば頭痛、めまい、耳鳴り、高血圧、低血圧、鼻炎、蓄膿症、ヒステリー、不眠、神経症、健忘、首肩こり、胃下垂、脱肛(いぼ痔含)等が適応症にあげられます。特に頭痛、不眠、神経症、脱肛(いぼ痔含)には卓効します。百会に針を刺してしばらくすると自然にスヤスヤ寝入ってしまう患者さんをよくみかけますし、安静にしていてもズキンズキン痛むイボ痔が灸をしているうちに痛みが消えるばかりか小さくしぼんでしまうこともあります。東洋医学は気がスムーズに身体中をめぐらなければ病気が発生すると教えています。百会は気を上半身に昇らせる効能があるようです。精神神経疾患も痔も気が沈んでしまい、頭の方にめぐらなくなっている状態です。気が上昇すれば、思考能力も向上しますし、内臓も引き上げられ、正常な位置に固定されるからです。
よく漢方薬の補中益気湯が精神神経疾患や痔疾の改善に多用されます。これは消化器系を強くして気を増加増強させるとともに呼吸器の機能も向上させ、気のめぐりをよくする働きがあるからです。東洋医学では気は脾胃でつくられ、肺の力で全身に送りこまれるといいます。結果として、気の下降しすぎを抑制し、頭部への気の流れを良くする補中益気湯が精神神経疾患や痔疾に用いられても何ら不思議ではないのです。つまり、百会へのツボ療法と同じ作用を有しているのです。

●ツボの場所
頭の正中線上で、両耳を折った頂上から真っ直ぐ上がったところ。

 

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