「三陰交」

三陰交は、生殖器や泌尿器の病気に頻繁に使われます。特に婦人の三里と呼ばれるほど、生理痛、生理不順、子宮内膜炎、更年期障害等の婦人科疾患に卓効します。その他、膀胱炎、腎臓病、あるいは前立腺炎、前立腺肥大、精力減退にも効果があります。このツボは下半身や下腹部の血液の流れを良くし、冷えを取る作用があります。ですから、十分な酸素や栄養を与えられ、かつ老廃物を効率良く取り除かれた生殖器や泌尿器の機能は向上し、病気を寄せ付けなくなるのです。私の恩氏であり、元東洋針灸専門学校の校長だった石野信安先生は、この三陰交に灸をして、多くの産婦人科疾患を治していました。

先生は、「不妊は男性にも原因はあるが、最近急増しているのが子宮の冷えです。三陰交に灸をして、子宮の環境を良くし受精卵が成長しやすいようにすれば子供は出来る」と言っていました。又、先生は、「三陰交は安産にしたり、逆子を正常位に戻したりする作用もある」とも言ってました。子供を授かりやすくし、しかも安産を促す三陰交、女性の三里と言われても不思議ではありません。ちなみに、先生は産婦人科医で石野医院の院長でもありました。すでにお亡くなりになってしまっていますので、今はご子息の石野省吾先生が後を継いでいます。

石野信安先生は、漢方薬の講義中たびたび恩氏の森道伯先生(漢方の大家)の思い出話をしていました。よほど尊敬していたのでしょうか、次第に感極まって涙でメガネをくもらせていました。それを見て、私達生徒も目を赤くする、何と先生も生徒もなにわぶし的人間なのでしょうか。

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。

●ツボの場所

内くるぶしの上3寸、脛骨内側縁の骨際の所

内くるぶしの上3寸、脛骨内側縁の骨際の所