「三里」

三里というツボは手にもありますが、通常三里といえば、足にあるツボをさします。昔、長旅をする前に三里に灸をしたそうです。三里の灸は脚力を強め内臓の働きを活発にするからです。かの有名な松尾芭蕉は奥の細道紀行の中で上野の屋敷を出発する前に三里に灸したと記しています。又、道中でも”もも引の破れをつづり、笠の緒付けかえて、三里に灸すゆるより松嶋の月先ず心にかかりて”と俳句の中でも三里の名を挙げています。その他、知る人ぞ知るですが、駿河の国の住人の万平さんは、三里に灸をして243歳まで長生きしたそうです。真偽の程は別にして、三里に定期的に灸をすれば、健康的な毎日が送れるとともにかなり長生きできるはずです。三里の科学的研究は、明治の時代からはじめられています。お灸博士と呼ばれた九州大学医学部の原志免太郎医師は灸をすると、

①白血球の数が増える。

②白血球の遊走速度が増加する。

③白血球の貪食能力(病原体を食べる能力)が向上する。

④赤血球やヘモグロビンの量が増える。

⑤血液の凝固時間が短縮する。

ことを確かめました。①~③は免疫機能を増強するということで、細菌やガンから身を守ってくれることです。④は身体全体を強化してくれるということです。ヘモグロビンは新陳代謝にもっとも必要な酸素をはこんでくれるからです。⑤は副腎皮質ホルモンの活性が高まるということで、ストレスやアレルギー反応から身を守ってくれるということです。原先生は、自ら三里に灸をして、100才を過ぎても現役で診療にたずさわり、108才で大往生したのでした。先生は”常日頃私が元気なのは三里に灸を続けているから”と周囲の者に話していました。その他、京都大学の駒井一雄先生は昭和のはじめ、三里に灸をすると、胃腸が急に動き出すことを医学会に発表しています。胃腸のバリウム検査で発見しました。駒井先生は、この論文で博士号を取得しました。ではどのような病気に効果があるかといいますと、

①消化器系疾患(胃腸炎、胃十二指腸潰瘍、胃下垂、胆のう炎、肝炎等)。

②循環器系(高血圧、心臓病、脳卒中の予防)。

③泌尿器系(腎炎、膀胱炎、前立腺肥大)。

④精神神経系(頭痛、不眠、神経症)。

⑤のぼせ、足の冷え、頭痛,肩こりといった日和見的な症状。

大いに三里に灸や指圧をしようではありませんか。

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。

 

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