誰もが発症予備軍といわれる花粉症

ひとたび発症すると翌年も

近年、現代病として患者数がうなぎ上りとなっている厄介な花粉症。徐々に暖かさが増すこの季節、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、涙目といった症状で悩む人が急増します。中には頭がボーっとして、家事や仕事もままならないなど、重症化してしまう例も。花粉症はひとたび発症すると、毎年必ず花粉の飛散する時期に症状が現れます。よくスギが取り沙汰されますが、ほかにもヒノキやブタクサといった様々な種類の花粉が原因となります。したがって地域や気候を問わず発症する可能性があります。昔はそう多くなかった花粉症の患者数はどうしてこれほどまでに増えたのでしょうか。

現代人の過敏体質が問題に

まずは花粉症が発症するまでのメカニズムを解説しましょう。花粉が鼻の粘膜などに侵入すると、マクロファージと呼ばれる細胞が“原因物質”を排除しようとします。このとき体の中では、排除すると同時に次の侵入に備えて「抗体」を作ります。ところが、ストレスや食品添加物、排ガスなどにより免疫力が弱った過敏体質の現代人は、抗体の生産が上手くコントロールできません。すると、原因物質(花粉)を追い出そうとして大量に作られてしまった抗体が過剰に反応し、鼻水やくしゃみを引き起こすのです。左ページを参考に、症状を抑える対処法を実践し、つらい時期を乗り切りましょう。

症状を長引かせないための対処法

体の内と外、両方からの対策を

痛くない鼻うがいで粘膜を洗浄

外から帰ってきたらうがいをするように、鼻がムズムズしたら鼻うがいがおすすめです。鼻に水が入ると痛いものですが、正しいやりかたをすると痛みませんので実践してみましょう。最近では市販の洗浄液もありますが、簡単に作ることができます。ぬるま湯(一度沸騰させたもの)200ccに小さじ半分の塩を溶かせば洗浄用の生理食塩水の完成です。鼻にゆっくり流し込むように入れ、口から出します。

あったか薬膳で免疫を整える

体を冷やすと免疫機能が狂い、低下したり過剰になるので、体を温める簡単スープをご紹介。だし汁400mlに薄切りにしたショウガを2かけ分とシソの葉を1枚、4cmほどに切ったネギを入れるだけ。塩コショウで味を調えたら、あったかスープの出来上がり。

鼻づまりスッキリのツボ

「迎香」は字の如く、鼻が詰まって匂いを感じなくなったときに押すツボです。小鼻の出っ張ったところの真下にあるくぼみを、人差し指で2~3分圧迫指圧するだけ。

免疫力の調整が重要

免疫反応が特定の原因物質に対して過剰に起こることをアレルギー反応といいます。過敏体質になると、花粉が少し侵入しただけで、ヒスタミンやロイコトルエンと呼ばれる炎症物質を多量に発生させてしまいます。これが花粉症の正体です。代謝を高めることや、ヨーグルトなどの免疫力を調整する食材を摂り、過敏体質からの脱却をはかりましょう。

花粉の侵入を防ぐことから

まずはマスクやゴーグルなどで、花粉の侵入を防ぐことが対策の一歩です。外から帰ったら衣服をはたいて、花粉を落とすことも忘れずに。そして、野菜はジュースよりスープで取るなど、体を温める食事を選ぶことで内側からの対策を強化し、つらい季節を乗り切りましょう。