気温が上がってくるこの時期、めまいがしたり、急に目の前が暗くなって意識を失ったりすることがあります。これは気温が上昇することで、血管が拡張した結果、全体の血液量が減ってしまうことで起きる症状です。これは、脳貧血と呼ばれ、後述する鉄欠乏性貧血とは原因が異なります。入浴中に起きるめまいは脳貧血のひとつです。日頃から貧血気味の人は、くれぐれも注意が必要です。

貧血に多く見られる症状

全身倦怠感、めまい、立ちくらみ、頭痛、動悸、息切れ、やたら眠い

女性に多い鉄欠乏性貧血

夏に起きやすい脳貧血とは別に、鉄分不足が原因で起こる貧血があります。呼吸によって体内に取り込まれた酸素は、血液中にあるヘモグロビンと結びついて全身を巡りながら体中の組織に酸素を運び、生きていくのに必要なエネルギーを作り出していきます。しかし、このヘモグロビンが何らかの理由で減少し、全身に酸素が行き渡らなくなると起きるのが貧血。ヘモグロビンは鉄で合成されるため、この状態を鉄欠乏性貧血と呼んでおり、月経などで鉄分が不足しがちな、女性に多く見られる症状として知られています。

脳貧血が起きた時には

血流を促すことが何よりも肝心

倒れてしまった際の応急処置

  • 横になり、足の位置を頭よりも高くする

血液がスムーズに流れるようにしましょう。頭が心臓より低くなるようにして、横になります。

  • 体を締め付けるものを緩める

ベルトやシャツ、下着などからだを締め付けているものを緩めて、症状が収まるのを待ちます。

  • 体を温める

脳貧血を起こした時は、からだが冷えている場合が多いので、タオルケットや毛布などで体をくるむなどして、体を温めましょう。

温かい飲み物や柑橘系の食品で対処

意識が戻ったら、血流を高める温かいお茶やミルクなどを飲みましょう。少量のアルコールでもかまいません。とにかく全身に血を送ることが大切です。湯あたりが原因による脳貧血には、レモンやみかん、梅干など酸味のあるものを食べると良いでしょう。酸味は、血管を引き締める作用があるため、回復が早まります。

血流を高めるツボ

足の裏や手の平をマサージで自律神経に働きかけ、血管を広げ脳に血を送ります。また、おへそのまわりを指圧することも有効です。腹部にある自律神経を刺激することで、血液が上半身に巡り、回復を早められます。

食べ合わせに気をつける

貧血を予防するには鉄分を十分にとることが必要です。ですが、食品の食べ合わせによって、鉄分の吸収を阻害するものもあるので注意しましょう。緑茶や紅茶、コーヒー、アルコールに含まれるタンニンがそれに当たります。鉄分を効率よく吸収するために、食後のお茶は麦茶やほうじ茶にするか、食後1時間半以上あけてから飲むようにすると良いでしょう。

日頃の食生活が貧血を防ぐ

朝食を抜いたり、インスタント食品を好む人は、貧血を招きやすい食生活といえます。

貧血を防ぐには、ビタミンや良質のタンパク質を中心としたバランスの良い食事を摂ることです。また鉄分を多く含むイワシ、まぐろ、レバー等は、積極的に摂りたい食品です。