脳卒中の引き金は動脈硬化

脳卒中は脳の病気という印象ですが、血管の障害によって発症する症状の総称で、大きくは脳の血管が詰まる「脳梗塞」と脳の血管が破れて出血する「脳出血」や「くも膜下出血」に分けられます。かつて、脳卒中は冬の病気と言われていました。ところが最近では、脳梗塞が増えたことから、脳卒中はむしろ夏に多い病気となっています。理由は、汗をかくことで血管内の水分が不足し、血液の粘り気が高くなり、その結果、血管が詰まりやすくなるからです。まだまだ暑い日が続いていますので、夏場の脳卒中には十分注意しましょう。

ある日、突然起きるのが特徴

脳卒中の語源は「悪い風にあたって突然倒れる病」。昔から、何の前触れもなくおこる病とされていました。しかし、近年では医療が進んだことで、原因が解明し、予防や対処ができるようになりました。脳卒中を引き起こす大きな要因は動脈硬化。動脈が硬くなったり狭くなったりすると、血液の流れが悪くなります。狭くなった部分に血の塊が出来て、それにより突然、脳内で血管が詰まったり、破れたりして脳卒中となるのです。普段から高血圧や高脂血症、糖尿病などの持病をお持ちの方は、お酒を控えたり、適度な運動を心がけるなどして予防をすることが重要です。

日頃の対処が最大の予防

起こすとやっかいな後遺症

脳卒中を防ぐ食生活

脳卒中を起こすと生命にかかわることが多く、たとえそうでなくても手足の麻痺や言語障害などの後遺症を残すことが多い病気です。起こさないようにするには、糖尿病や高血圧と同様、コレステロールに注意した食生活が大切です。

①肉より魚を中心に

お肉や油を使った料理を控え、DHA、EPAなどの体内で固まりにくい脂を多く含む魚(マダイ、サバ、ブリ、サンマなど)を積極的に食べましょう。

②良質のたんぱく質を

納豆、豆腐、豆乳などの大豆製品でたんぱく質を摂りましょう。

③野菜、ゴマはたっぷりと

色の濃い野菜やゴマなど抗酸化作用の高い食品をしっかり食べましょう。

血液サラサラにする玉ネギ

玉ねぎには血圧を下げるケルセチンや血の流れを良くするサイクロアリインやイソアリインが多く含まれています。特に栄養価の高い薄皮も一緒に摂れるように皮つきのまま1/4程度を、軽く塩味をつけた500mlの水で20分間煮て、その煮汁を飲むと効果的です。

脳の血流を良くするツボ

目尻の外端のくぼみにある瞳子髎は脳の血流をすぐに良くするツボです。脳卒中や認知症の予防にも役立ちますので、このツボを1日1回、人差し指または薬指で両側を1分間ほど指圧してください。

前兆を見逃さない

現在、脳卒中は日本人の死亡原因の第3位。医療が進んだことで死亡率は年々減少していますが、高齢化社会にともない患者数は増加しています。脳卒中は、上記の対処法はもとより、わずかな前兆を見逃さないことが大切です。手足の麻痺、ろれつが回らない、激しい頭痛や強いめまい、吐き気、視野が狭まるなど、いつもと違う前兆を見つけたら、ずぐに医療機関にかかりましょう。

肥満や高血圧にならない工夫を

脳卒中を防ぐには、動脈硬化の予防、悪化の防止が何より。そのためには食事だけでなく、生活習慣の改善も必要です。動脈硬化にならないために次の点に気をつけましょう。ストレスを避け、規則正しい生活を送ること。適度な運動を実践し、肥満を防ぎましょう。車に頼らずに歩くだけでも、ちょっとした運動になります。

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。