「アブラナ科の野菜を食べよう」

以前、アメリカの大学からブロッコリーの男性膀胱癌発生に及ぼす作用について報告がありました。週2回以上ブロッコリーを食している人の方が、10日に1回とか2週間に1回とか、その食する回数の少ない人より膀胱癌の発生率が40%強ほど低いというものでした。

今回はこれに関連して、その発生率を低くしている物質は何かについてアメリカからの報告です。グルコシノレートという物質です。このグルコシノレートが直接効果を出すのではなく、ブロッコリーを噛み砕き、消化することで、グルコシノレートがイソチオシアネートというものに変わり、これが効果を出すのだそうです。このグルコシノレートは成長したブロッコリーよりも、ブロッコリーのもやし(スプラウト)の方が含有率が高いそうです。

グルコシノレートの効果を調べた実験です。ブロッコリースプラウトからグルコシノレートを抽出し、酵素でイソチオシアネートに変えます。ヒト及びマウスの膀胱癌から分離した細胞株(こうするとガラス容器中で培養して増やすことができるようになります)にこれを作用させ癌細胞株が増殖するかどうかをみます。

イソチオシアネートは増殖を抑えましたがグルコシノレートにはありませんでした。この研究ではイソチオシアネートに焦点がしぼられていますが、ブロッコリーに含まれる他のものにも抗癌作用がある可能性があるし、また含まれる他の物質間での相互作用も考える必要があると実験者はのべています。

ブロッコリーはアブラナ科の植物です。キャベツ、ケールなどもアブラナ科です。アブラナ科の植物は発癌性物質を解毒する作用があることは既知のことで、膀胱癌だけでなく他の癌にも期待できるのではとのことです。

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。