三食しっかり食べて偏頭痛を乗り切る
日本人の約840万人が悩まされている
偏頭痛は原因不明の慢性頭痛のひとつで、現代医学では完全に治すのが難しいといわれています。成人の約8%(840万人)がこの偏頭痛に悩まされていると言われ、男性よりも女性に多くみられます。これだけの人が悩まされ続けているにも関わらず、病気と意識せず通院しない人がほとんどです。偏頭痛の場合、頭の片側がズキズキ ガンガン脈打つような痛みが特徴です。人によっては、日常生活が妨げられるほどの激しい痛みや吐き気を伴うこともあります。痛みは数時間から、長い場合は数日間続くこともあります。
ストレスや緊張が原因にも
今のところ、なぜ偏頭痛がおきるのかは、はっきりとは明らかにされていません。しかし、脳内にある血管が拡張する際、痛みが生じるのが原因というのが有力視されています。偏頭痛はいったん治まると、ウソのように痛みが消えるので、つい軽く見られがちですが、中には脳の重篤な病気が引き起こしている場合もあるので、気になる人はきちんと病院で検査を受けたほうがよいでしょう。また、慢性の頭痛には偏頭痛の他に、精神的・身体的ストレスによる緊張型と1~2年に一度、1~2ヶ月に渡って激痛が続く原因不明の群発性があります。自分の頭痛がどのタイプなのかを見極め、生活を改善するのも予防として大切です。
偏頭痛と上手につきあうために
生活習慣病を見直して、快適な日々を
偏頭痛を誘因させるもの
偏頭痛と上手に向き合っていくには、まずは原因探しから。生活習慣を見直し、ちょっとした体調の変化を見逃さないようにするだけでも違ってきます。
偏頭痛の主な原因
- ストレス
- ホルモン分泌バランスの変化
- 人ごみ・雑音・まぶしい光・におい
- 天候の変化
- アルコール摂取や化学物質
梅干シップで緩和
皮膚から有効成分が入り込む性質を利用した梅干シップが偏頭痛に効果的です。梅干のクエン酸などの有機酸が広がり過ぎた血管を適度に縮めてくれるのでしょう。約1cm四方にちぎった梅干の果肉を両方のコメカミに貼り付けます。早ければ、5~6分で効果があらわれます。
頭痛に効くツボ
小指と薬指の付け根に、中渚というツボがあります。中渚は古くから即効的に痛みを解消するツボとして有名です。左右の手にありますので、押して痛むほうの手を親指でこするように指圧するとよいでしょう。
日常生活での工夫
- ストレスを溜め込まない
- 刺激を避ける
- 食事を3食しっかり食べる
- お酒、チョコレート、食品添加物の摂取を控える
栄養のバランスのとれた食生活が何よりも大切
一番避けたいのは食事を抜くこと。血糖値が下がった空腹状態は、偏頭痛がおきやすい状態です。特に無茶なダイエットが引き金になることがあります。運動をしっかり行うダイエットならいいのですが、断食したり、ひとつの食品ばかりを食べたり、炭水化物をとらないなどは頭痛持ちの人にとって最もよくない方法です。
何事も気にしすぎないが基本
偏頭痛と上手く付き合っていくことが結果的には予防・軽減につながっていきます。これをやれば解消という万能薬はありません。しかし、必要以上に気負って、神経質になってしまっては決して頭痛はよくなりません。絶対に治さなければいけないなどと気負わず、時には楽観的に過ごすことも必要です。