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Month: 1月 2019

りゅうえい健康通信―食養生 「ビタミンEとCとフリーラジカル」

フリーラジカルはとても酸化力が強く、私達の身体に傷害を与え、色々な病気を引き起こします。「ビタミンEとCはこのフリーラジカルの働きを消去する。」とは従来からよくいわれていることです。

今回はこのビタミンEを利用する力が、年令がすすむとともに(加齢)低下するというお話です。

まず”ビタミンEはフリーラジカルの働きをどのようにブロックするか”です。私達の身体の細胞は一番外側に細胞膜という膜をもちます。この膜の重要な成分として脂質があります。脂質がないと膜が成り立たないのです。さて、この膜の脂質はフリーラジカルにより酸化されやすく、酸化されると脂質ペルオキシラジカルとなります。この酸化脂質はすぐに別の脂質を酸化し、この反応が次々と起きていきます。(膜はこの脂質が二層に並んで出来上がっているので、連続して反応が起きてしまいます。(連鎖反応))

この時、膜にビタミンEがあると、ビタミンEは脂質ペルオキシラジカルと反応してビタミンEラジカルとなり、脂質ペルオキシラジカルはラジカルでなくなります。次の酸化は起こらず連鎖反応はストップとなります。ビタミンEラジカルはビタミンCが存在すれば、ビタミンCと反応し自分はラジカル状態から脱出し、再び抗酸化脂質との反応にまわっていきます。ビタミンCはビタミンCラジカルとなり代謝をうけ体外に排出されます。ビタミンEはビタミンCとの共存下で抗酸化能力を発揮するのです。以上から”ビタミンEとCは一緒に摂取しよう”ということになります。

次に”細胞膜のビタミンE活用能力は加齢により低下するか”という点です。生体内では、ビタミンEの90%以上がα-トコフェロールという形のもので、生体内で最も抗酸化力が強いといわれているものです。α-トコフェロールは血液中から細胞膜内に取り込まれ、抗酸化力を発揮すべく利用されます。赤血球膜を使って調べたところによると、高齢になると①赤血球膜内のα-トコフェロールの利用率は増すが、②膜へのα-トコフェロールの取り込み率は減少する。利用率の増加はあるものの取り込み率の減少をカバーすることはできず、膜の酸化脂質の量は増し、膜の柔軟性は低下するのだそうです。

ついでながら、糖尿病や高脂血症ではα-トコフェロールの取り込み率、利用率などは低下しているそうで、高齢でこの病気がある場合は加齢による低下と病気による低下とが重なり合う事になります。α―トコフェロールの取り込み率を上げる手段があれば、ありがたいのですが。(今の所はないそうです。)

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。

 

りゅうえい健康通信―食養生 「ターメリック」

「ターメリック(ウコンの粉)と関節炎-アメリカからの報告」

カレー粉の色はターメリックの色です。ターメリックはウコンの根(地下茎)を乾燥し粉にしたものです。このもの以前より関節炎に用いられていたらしく、アメリカではターメリックの入った栄養補助食品もあるとか。

 

消炎鎮痛剤について健康に影響があるとの警告がアメリカ食品医薬品局(FDA)より出されてから、代替医療が盛んになり、ターメリックを含有する栄養補助食品も伸びているらしいのです(アメリカでも関節炎の患者さんは多いらしい)では、ターメリックが効果を上げる機序はというと、調査結果は次の通りです。

 

NF-KB(エヌエフ-カッパービー)というタンパク質があります。これは炎症を起こす物質を出現させる遺伝子の働きを制御しているのだそうです。ターメリックはNF-KBの働きを抑えるのです。このため炎症を起こすことに関与する遺伝子の働きが変わる。この結果炎症が沈静化するというわけです。

 

ターメリックはまた、関節炎のおきた場所での破骨細胞の増加も防ぐそうです。破骨細胞は骨の新陳代謝にとって必要なもので、古い骨を壊し新しいものに変わっていく時に活動しますが、破骨細胞だけが一方的に増えてしまうと骨の破壊につながってしまいます。以上の如くですがマウスでの研究では関節炎の初期段階のほうが危機がよいとのこと。

 

慢性の関節炎の場合はどの程度効果が上がるのかちょっと気になります。ターメリックはNF-KBだけでなくほかの炎症経路も標的になる可能性があるとのことですが、実際にどの種類の関節炎に有効なのかはいまだ明確になっていません。

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。

りゅうえい健康通信―食養生 「有色野菜」

「活性酸素の害を防ぐ赤、黄、緑の野菜―有色野菜の質は変わりつつある」

紫外線にさらされて働く農業・漁業の人々の中に皮膚の衰えの早い人が多いと言われています。紫外線によって活性酸素という非常に酸化力の強い酸素が作られ、これが皮膚の細胞を傷付ける為と説明されています。ここから「活性酸素にさらされると老化が早い」と言われだしたのでしょうか。

「活性酸素は生き物の寿命を縮めるか」ということを線虫で調べた結果が発表されました。線虫は土の中に住む1mm位の生き物です。この線虫の遺伝情報は解読が終わっていて、その成果は遺伝の研究に利用されています。

線虫に突然変異(=突然にその遺伝情報に変化が起きること)をおこし、活性酸素の働きを受けやすいものと受けにくいものを作り、活性酸素と寿命の関係を調べたのでした。活性酸素の働きを受けやすいものは短命、受けにくいものは長命であったというのがその結果です。このことは活性酸素の働きを受けにくい(或いは受けやすい)遺伝情報があることを示します。線虫という固体レベルで、活性酸素が寿命に影響することを証明したわけです。ヒトにもこのような、遺伝情報がある可能性は十分だそうです。

さて、遺伝的に活性酸素に強いか弱いかは別に、活性酸素の働きを防ぐ物質を蓄えている生き物がいます。植物です。植物の葉には葉緑体があり“水―炭酸ガスー太陽の光”から炭水化物(デンプン)を作ります。太陽の紫外線を浴びているのになぜ傷付けられないのでしょうか。葉に含まれるビタミンEが防御の働きをするからです。紫外線で活性酸素が発生すると直ちにビタミンEがこれを消去するというわけです。ビタミンEは油脂類の酸化防止にも用いられています。ヒトで大量のビタミンEの服用による心臓の血管系の病気予防に効果があったとの報告があります。ビタミンEの酸化を防ぐ働きによるものと推定されています。

活性酸素の害を防ぐものは、ビタミンE、ビタミンCの他にリコピン(トマト)、カロチン類(ニンジン、ハプリカ)などいろいろなものがわかってきました。赤、黄、緑と色のある野菜はこうしたものを含む代表的なものです。こうした野菜(=植物)は自己の生命活動を維持する為、活性酸素消去物質を作り出したのでした。ヒトはそれを食して今度は自分の為の活性酸素消去物質として活用してきたのです。

野菜には「旬」があります。旬は野菜と季節(或いはもっと広く環境)とが最もうまく組み合わさった時に成り立ちます。現今、野菜に旬がなくなりました。“最も美味なる時”がないのです。ハウスもの、低温貯蔵もの、遺伝子組替えものなどの技術改新により、新しいタイプ(?)の野菜が生まれています。生物の世界は“食物連鎖の世界”です。一つの生き物の変化は、これを食するものの変化をもたらします。

私達は“新しいタイプ”の野菜を食し始めています。活性酸素の害を防ぐという現点から、このことはどんな結果を生じてくるのでしょうか。

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。