「葉酸」

米国では脳卒中や、心臓の血管系の病気が多いことはよく知られています。食習慣が大いに関係しています。最近、葉酸を多く含む食物が脳や心臓の血管障害リスクを下げるという調査報告が米国からありました。

米国では従来より1日当り400μg(マイクログラム)の葉酸をとることが推奨されていますが、調査結果では次のことが述べられています。「1日当り300μg以上の葉酸をとる人は136μg未満の人に比べて、脳卒中で20%、心臓血管の病気で13%、これらの病気にかかる危険度が低い。」

葉酸は柑橘類、穀物、インゲン、トマト、ホウレン草、レタス等緑黄野菜に含まれています。葉酸はホモシスティンというアミノ酸の代謝をおしすすめます。ホモシスティンは動脈硬化を起こす危険因子です。従って、葉酸はホモシスティンの代謝をよくすることで血管に良い影響を与えるのです。

さて、この調査は20年かけて行われました。テーマは「食事中の葉酸摂取量と脳・心臓血管系疾患との関係」となります。27~74才の米国男女約9,800名、調査開始時で脳・心臓血管系の病気のない人が対照です。調査する項目には、糖尿病歴、収縮期血圧、コレステロール値(血中)、BMI(ボディー・マス・インデックス=肥満度)、娯楽目的の身体活動度、教育の程度、喫煙等も上がっています。こうした多数の調査項目の中から、脳・心臓血管疾患は葉酸の摂取量が増すほど、その発症の危険度が低くなるという関係がでてきたのです。

この調査からは葉酸の適当な摂取量は明示されていませんが、300~400μgの葉酸(1日当り)をとるようにとのコメントがありました。尚、米国心臓協会の1日当りの葉酸摂取量は、成人400μg、妊婦600μgです。

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。