「生活習慣病を防ぐ世界各地の食材に関する報告」

“トマトの色素成分リコピンはオリーブ油と一緒に食すると、他の油と一緒に食する場合よりも吸収量が上がる” という報告がありました。

これは食品メーカーからのレポートです。“オリーブ油“と“トマト”というとイタリア料理ということになりますが、このレポートも当然、イタリア料理が意識されているのです。

リコピンは活性酸素を消す力がニンジンなどにあるβ-カロチンよりも強いので注目されています。このリコピンが何故かオリーブ油と組み合わせると腸管からの吸収が上がるのです。ビタミンA、β-カロチンなど脂溶性(脂に溶ける性質)の色素は油と一緒にとる方が吸収が良いとは前から知られていることですが、リコピンの場合、オリーブ油と他の油との比較で、オリーブ油の方が吸収が良いというのです。とすれば、これはリコピンに限らないのでは…。β-カロチンなど脂溶性色素もオリーブ油の方が吸収量が上がることが予想されます。パプリカ、ピーマン、ニンジン、カボチャ、韓国のトウガラシ(赤)、そしてほうれん草などの緑などなど、“赤黄緑色野菜の色素活用にはオリーブ油を使え”となります。

イタリア料理でオリーブ油とトマトの組み合わせの由来は不明ですが、イタリアに生きる人の生活の知恵がそこにはあるのでしょう。

レポートB:“ユリ科ネギ属の植物は心臓の働きを保つのに有益な成分を持つ”

これはU・S・Aの大学と研究機関からの報告です。レポートは心臓の働きを保つ効能と共に(1)リポ蛋白代謝(=脂質代謝)促進、(2)高血圧症の改善、(3)血栓症や酸化を防ぐ、等の効能も報告しています。(1)~(3)は下記に補足説明しておきます。

(1)リポ蛋白代謝では総コレステロールとLDL-コレステロールを下げます。

HMG‐CoA還元酸素とスクアレンエポキシダーゼ(これも酵素)の働きを抑えてリポ蛋白代謝を改善します。

HMG‐CoA還元酸素はコレステロールを作る酵素、この酵素の働きを抑えると高コレステロール血症を改善出来ます。この酵素を抑える薬はすでに用いられています。

(2)高血圧では、血圧を上げる物質を作る酵素であるアンジオテンシン変換酵素の働きを抑えて血圧を下げます。

アンジオテンシン変換酵素は、昇圧(血圧を上げる)関連物質アンジオテンシンⅠを昇圧物質アンジオテンシンⅡにかえます。アンジオテンシンⅡは血管に働き血圧を上げます。この酵素を抑える物質は既に薬として用いられています。

(3)血栓とは血管の中で血液が固まり血液の流れを妨げる栓となったものです。血栓の出来るのを防ぐにはアデノシンデアミナーゼという酵素、酸化防止ではリポキシデナーゼという酵素にそれぞれ働きかけることでその効果を発揮します。

さてここで、これだけの働きを持つユリ科ネギ属の植物の代表というと、それは“ニンニク“です。このレポートは以前からいろいろなところで言われてきたニンニクの様々な効能を整理してくれたレポートといえます。

 

オリーブ油、リコピン、ニンニクと世界の各地で民族の知恵として用いられてきた食材とその組み合わせに改めて現代の科学で分析し、理解し直してみたということになります。生活習慣病の防御につながるレポートです。

詳しく知りたい方は、スタッフにお尋ねください。