「グレープフルーツジュースで抗アレルギー薬・フェキソフェナディン(商品名アレグラ)をのむと薬効がなくなる・・・とのこと。」

グレープフルーツジュースで抗アレルギー薬・フェキソフェナディン(商品名アレグラ)をのむと薬効がなくなる・・・とのこと。前々から、グレープフルーツジュース或いはグレープフルーツと一緒に薬を摂取すると、薬効が増強し時には中毒症状を呈することが知られていました。体内にとりこまれた薬物は肝臓で代謝され暫時効力を失っていきますが、この時に分解を担当する酵素の働きがグレープフルーツで妨げられることにより、血中の薬物濃度が上昇することによると説明されています。

抗アレルギー薬・フェキソフェナディンをグレープフルーツジュースで飲む場合はどうなるのでしょう・・・。小腸には薬を吸収して、血管内に送り込む物質(有機陰イオン輸送ペプチド・OATP/A2)があるそうです。グレープフルーツには、OATP/A2の働きを妨げる成分があるため薬物の血中への移行が妨げられます。その結果、血中の薬物濃度が有効濃度にとどかないことがおきます。フェキソフェナディンでの実験では、水で服用した場合の半分しか吸収しなかったそうです。グレープフルーツと同じように薬の吸収を妨げる果物として、リンゴ、オレンジが挙げられています。吸収が妨げられる薬物としては、フェキソフェナディンの他に抗がん剤、降圧剤:アテノロール(商品名テノーミン)、セリプロロール(セレクトール)、抗拒絶反応剤:シクロポリン(サンディミュン)、抗菌剤:シプロフロキサシン(シプロキサン)、レボフロキサシン(クラビット)イトラコナゾール(イトソゾール)などが挙がっています。

こうしてみますと薬を服用する立場からすると、グレープフルーツはいささかやっかいな果物ということになります。現今、グレープフルーツジュースで薬を服用する人はいないと考えますが、食後の果物として上記の果物を食べることはあると思います。果物と薬物の食い合わせ(?)については未知の領域なので不明のことが多いとのこと。

当面は「薬は水で飲む」「果物は食間に食す」ということになります。

文献:http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-08/acs-nrt072308.php

・Clin Pharmacol Ther. 2002 Jan;71(1):11-20

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